患者申出療養制度

患者申出療養制度とは、
患者が国に申請して承認されれば保険診療と保険外診療の組み合わせが可能になる制度です。

保険診療と、国内未承認の新薬や治療法を併用できるということです。
国内未承認の新薬が併用できるようになれば、がん治療などの選択肢が広がると期待されています。

胃がんの腹膜への転移に関する治療方法
抗がん剤S-1の内服(保険診療)とパクリタキセルの腹部投与(保険外診療)を組み合わせる治療では、全額自己負担だと192万円ですが、患者申出療養の適用で89万円に軽減されると言われています。
患者申出療養が適用されれば、医療費負担は軽減されますが、それでも高額な治療費に変わりはありません。
高額な国内未承認がん治療の例一般名 | がんの種類 | 1か月の薬剤費 |
アフリベルセプト | 大腸がん | 100万円 |
イピリムマブ | 皮膚がん | 291万円 |
ビンクリスチン | 急性リンパ性白血病 | 472万円 |
「患者申出療養」によって、国内未承認のがん治療を選択できれば治療の幅が広がります。
患者申出療養制度を利用するときは、どこの医療機関でもできるというわけではありません。
国(厚生労働省)の定めた条件のもとで利用できることになります。
これからの時代、がんは上手に付き合っていく時代です。
お金に縛られることなく、いろいろな治療方法でがんとの向き合い方を考えたいです。
現在、がんと診断された人の5年生存率と10年生存率が共に上昇しています。

がん治療の現状

国立がん研究センターは、2000~2003年にがんと診断された人の、10年後の生存率は58.5%だったと2月16日付で発表しています。
2006~2008年に診断された人では、5年後の生存率が69,4%と判明。
これらの結果は、検診などによる早期発見の取り組みや、抗がん剤や放射線治療などのがん医療の進歩が生存率の向上につながったとみられています。
がん医療の進歩が続く限り、今後も10年生存率は改善していくと期待できます。
(一部日本経済新聞2017年2月16日より参照)
医学の進歩で、5年経過後もがん治療を続けられるようになってきています。
2人に1人がガンってことは、誰もがガンになる可能性を持っているってことです。
あらゆるがんに備えて、色々な治療ができる選択肢を知っておくことはとても重要なことだと感じます。
保険の重要性
患者申出療養制度と併せて民間の保険に加入することで働けない期間の生活をカバーしてくれて安心して治療に専念できます。

でも、いざ病気になって保険のお世話になると『ほんと、保険に入っててよかった~。』って実感できるはず。
実際に、難病になり毎回1か月を超える長期入院を何度も繰り返している私の感想も

っていうのが実感です。

そう、保険って元気な時しか加入できないんです。